2011年6月20日月曜日

出産当日のお医者さんについて


寝てるか、おしめかえられてるか、ゲップしてるか、授乳されてるか、なので、起きてる写真がなかなか撮れません。
ベッドで寝てる時はおにぎりみたい。

出産当日なんですが、ちょっとありえないことがありまして。

アメリカでは(Kaiserでは?)、妊娠経過を見てくれるお医者さんと、当日の出産を担当するお医者さんが全く別なんですよ。
前者をOb/Gyn doctor、後者をLabor and Delivery Doctorと言ったりします。
Ob/Gyn doctorは出産は立ち会わないのが普通なので、出産当日は初対面のお医者さんに診察されるんです。
妊婦教室の一つとして、「Meet Labor and Delivery Team」というのがあり、事前に会っておくことも可能ですが、チームは複数あり、当然時間ごとのシフト制なので、当日どのお医者さんに当たるかは、結局わからないんですよね。

で、一時半に病院に到着した時にいたのが黒人の女性の先生だったのですが、この人がありえなくて。

まず、一時半の検診の時点で子宮口が3cmしか開いてないので、病院内を歩けと言われ、その後の三時半の検診でもやっぱり3cmしか開いてないので、一旦帰れと言われ。
陣痛が痛いならモルヒネ打つから、とにかく帰って朝8時頃戻ってこい、と。

無痛分娩にはいくつか種類があり、一番ポピュラーなのがエピドールという薬で、アメリカの出産の7割がこの薬を使います。
これは、脊椎に注射をすることで痛みを感じる神経を麻痺させる薬で、赤ちゃんにも影響なく最も安全と言われている方法です(それでもリスクはあるけど)。
モルヒネは、いわゆるただの麻酔で、これは赤ちゃんまで薬が到達してしまうため、仮死状態になったり、生まれても泣かなかったり、生まれた後数日寝っぱなしだったりと、悪いことだらけ。
妊婦教室でも全く薦められていなく、私も事前に、モルヒネは使わないという希望を出してました。

なので「はあ?!何言ってるの、この人?!」と、この先生に対して一気に不信感がつのり。
この人にとってはモルヒネ注射は当たり前なのかもしれないけど。

かつ、この時点でものすごい量の出血をしており、痛みがどうとかより、こんな状態で家に帰らされることが信じられなく。
今考えれば、普通は5時間〜10時間かけて開く子宮口が一時間程度で一気に開いたことによる出血で、異常ではなかったのですが、経験のあるお医者さんならこの時点で「お産が近い」という判断ができるはずなのに、帰れとかありえん。

で、半切れで、「家には帰りたくない。でもモルヒネは使いたくない。エピドールを使いたい」と詰め寄り、ごまも「こんなに出血してるのに大丈夫か」と言ったところ、「上司と相談させて」と言われ、そこでやっと、もっと経験のあるちゃんとしたアジア系の女性の先生を呼んでくれ、エピドールの準備をするため、分娩室に入れました。ま、結局、薬使う前に産まれちゃったけど。。

黒人の先生が最後に言い残した言葉は、「子宮が3cmしか開いてないのにこんなに出血してるの見た事ない。こんなケース知らない。」でした。アジア人の先生いわく、「お産が急激に進んだ場合(子宮口が一気に開いた場合)、この出血は正常」でした。

もしあのまま黒人の先生の言ったことにしたがって、モルヒネを打って家に帰ってたらどうなっていたのかと思うと、ほんと、、ありえんです。

黒人の先生は、入院中しれっと見回りに来て、「元気〜?」とか言われ。
こちらも疲れていたので何も言いませんでしたが、どこかの時点で当日の状況や彼女の判断について、ちゃんと説明してほしいなあなんて、いまだにちょっと心にひっかかってます。

アジア人の先生も見回りにきましたが、彼女は神様に見えましたw

まあ、母子共に健康だったから結果的に良かったんだけど、Kaiserのサービスもピンキリだなあと思いましたよ。

6 件のコメント:

  1. そ、そうだったのね…
    無事生まれて本当によかった!!
    ほんと、アメリカっぽい適当さだね((+_+))
    しかしまおちゃんかわいい~!!!おむすびみたい♡

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  2. ほんと、自分の身は自分で守らなきゃ in アメリカ って感じ。
    顔の形が、おむすびそのものだよね 笑

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  3. (Erikoです。最近「匿名」でしかコメ書けなくなっちゃった、あやしい人みたくてごめんね。)

    子宮口があまり開いてない状態で行くと、「歩きなさい」「また来なさい」と言われるのは、NYでも一緒らしい(3月に出産した友人談。とにかく病院のベッドの空きがないんだって。)

    でも出血しているのに…ひどいなぁ。
    モルヒネのくだりは、特にひどい。

    こっちだと、相手が病院でも警察でも役所でも、どっぷり身を委ねるのって危ないよね。相手が間違えてること、勘違いしてることがしょっちゅうなんだもん。それをいちいちチェックするのがすごく面倒…しかも「今まさに生まれんとす」状態だと、ほんと腹立たしいと思うわ。

    これからも、我と我が子の身の安全確保、ファイトだ!

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  4. >匿名さん(笑)
    そうなんよ、日本だと初産の場合は陣痛10分間隔で病院に連絡、だけど、こちらは4分間隔が一時間ぐらい続いたら連絡しろって言われて。さらに、子宮口が3cmだと、まだEarly Labor段階だから、家に帰される場合もあると妊婦教室でも言われてたので、黒人さんの対応は、マニュアル通りといえばその通りなんだけどね。

    あと、やっぱり人種の違いって大きいかもって思った。アジア人の方がアジア人の体や感覚はよくわかるし。黒人さんはモルヒネ含めどんな薬に対してもオープンなのかも(入院中途中から相部屋になった黒人さんも薬使いまくってた)。薬に強そうだしね^^;

    まあでも、やっぱりあの先生はありえんす。。 産まれる二時間前というぎりぎり状況でも自分で判断しなきゃいけないアメリカ大変だw

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  5. めっちゃ怖いなぁ~。。。
    日本やと有り得ないよね…

    でも、ちゃんと自分の意見を通して
    ちゃんとした先生に最後は見てもらえて
    母子ともに健康に無事に産まれてきて良かった!
    ほんと良かったね。

    しかし、可愛いねぇ~~

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  6. ね。
    もちろん、Deliveryのお医者さんを事前にちゃんと調べて、妊婦検診してもらってる先生に評判聞いて、とか、準備のしようは色々あっただろうから、私が準備不足すぎということもあるけど。。
    ちょっと生活に慣れてきたつもりでいたけど、やっぱり気が抜けないね、アメリカは、、、

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